いろんな料理に使えて
1年中おいしく食べられる「たまご」。

私はたまご料理といえばもうダントツで
TKG(たまごかけごはん)が大好きです❤
そんなたまごですが、
実は1年でイチバンおいしい時期……
つまり旬の時期があるって知ってましたか?
今回は
- たまごがイチバンおいしい時期とそのワケ
- 逆に、味が落ちると言われている時期とそのワケ
……について、
元たまご屋さんの私が解説しますヾ(゚∀゚ゞ)
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たまごがイチバンおいしい時期
たまごがイチバンおいしい時期。
それは……
冬!

特に小寒から節分(立春の前日)にかけての「寒の時期」、
つまり、
1年で最も寒~いとされる約1ヵ月間が
たまごがイチバンおいしい旬の時期だと言われています。
小寒(しょうかん)・寒の時期ってなに?
小寒は文字通りまだ寒さが小さいものの、
これから寒さがより一層厳しくなるころとされています。
年によって日付が変わりますが、
2026年は1月5日が小寒で
そこから約1カ月間が「寒の時期※」です。
※「寒の内」「小寒期」ともいいますが、ココでは「寒の時期」に統一します

2026年のたまごの旬は
1月5日から2月3日(節分)までってコトだね!
なんで「寒の時期」のたまごがおいしいの?
なんで「寒の時期」のたまごがおいしいのかというと、
理由はやっぱりその“寒さ”にあります。
ニワトリたちは、寒い時期には
栄養をたっぷり蓄えるためにゴハンをたくさん食べ、
逆にお水はあまり飲まなくなります。


ニワトリさんたちだけじゃなくて
私たちニンゲンも夏より冬の方が
たくさん食べるしお水もあまり飲まないもんね。
すると、
たまごに栄養がギュッと詰まっておいしくなる、
というワケです。
- ゴハンをたくさん食べる ➡ たまごに栄養がたっぷり詰まる
- 水をあまり飲まない ➡ たまごの味が薄まらない(味が濃厚になる)
コレが寒い時期、
特に1年でイチバン寒いとされる「寒の時期」のたまごが
おいしい理由です。
ニワトリたちが体調を崩さないように
断熱材や暖房設備を使って
温度変化をできるだけ抑えているところも多いですが、
それでも寒いもんは寒い!
寒くても頑張ってたまごを産んでくれるニワトリさんに感謝ですね。

おいしく食べてね❤
特においしい縁起物!「大寒たまご」

「寒の時期」のたまごがおいしいというお話をしましたが、
その中でも特に大寒の日に産まれた
「大寒たまご」が最もおいしいとされています。
大寒(だいかん)ってなに?
大寒は1年で寒さが最も厳しいころのこと。
年によって日付が変わりますが、2026年は1月20日が大寒。
寒の時期の中でも、
大寒から節分までの15日間を「大寒期」と呼びます。

▲寒の時期のスケジュールはこんなカンジ
「大寒たまご」が特においしいワケ
「大寒たまご」が特においしいワケは
大寒は寒の時期の中でイチバン寒い日だから
……というのもありますが、
昔から大寒が特別な日とされていたからという理由もあります。
そもそも大寒の時期にとれる食べ物は
たまご以外も”おいしい縁起物”とされてきました。
例えば、水。
「大寒の日に汲んだ水は腐りにくい」ことから
清らかで神秘的なチカラが宿っていると信じられてきたため、
この時期の水はおもち(寒餅)や味噌、酒造りにも使われる
1年間の健康・長寿を祈願する縁起物でもあるのです。
大寒たまごも同様で、
栄養がたっぷり詰まった大寒産まれのたまごは
健康・長寿を祈願する縁起物として今でも贈り物に人気!


”大寒たまごを食べると1年健康に暮らせる”
”金運が上がる”
なーんて話もあったりするよ。

大寒は1年で1日だけしかないので、
「大寒うまれの大寒たまご」という特別感が
ギフトとして話題になっていいですよね!
大寒は昔から不思議なチカラが宿った大切な日。
そんな日に産まれたたまごだからこそ、
1年の中でも特においしい上に縁起がいい!ということなんですね。
逆に味が落ちちゃう時期もある

おいしい時期があるということは、
逆にちょっと味が落ちちゃう時期もあるということ。
たまごに関して言えば、寒い時期の逆……
つまり夏は少し味が落ちると言われています。
夏のたまごは夏バテ気味
夏のたまごの味が落ちる理由は、
暑さでニワトリさんたちがバテてあまりゴハンを食べなくなることと、
水をいっぱい飲むようになること。
- ゴハンをあまり食べない ➡ たまごに栄養がいきづらい
- 水をたっぷり飲む ➡ 白身が水っぽくなり味が薄まる
というカンジですね。
空調を整えたりエサの配合などを工夫したりして
できるだけニワトリさんの体調とたまごの美味しさをキープするように
努力している養鶏場も多いのですが、
ニワトリさんも生き物なので夏バテするのは仕方ないのです。

……とはいえ、もちろん
夏のたまごは美味しくない!というワケではありません。
旬の時期と比べれば少し味が落ちる、というだけですので
ガッカリしないでくださいね。
でもたまごって結局いつ食べてもおいしい!
1年中、いつ食べてもおいしいたまごですが、
「寒の時期」と呼ばれる時期が特においしい!

中でも「大寒たまご」はおいしいだけじゃなくて
1年の健康・長寿を願う贈り物にもオススメ!

今度おじいちゃんおばあちゃんに贈ろーっと。
寒い時期になったら、
たまごの美味しさがダイレクトに感じられる
TKG(たまごかけごはん)やすき焼きなどで
旬のたまごを味わってみてくださいね(/ ・ω・ )/