何気ない会話で「好きな鳥は何?」と聞いてみると、
結構な割合で返ってくるのが
「猛禽類!」
ウンウン、カッコいいですよね猛禽類。
強さの象徴!空の王者!みたいな感じで。
鳥に詳しくない人でも知っているほど
ダントツで知名度が高いのも納得です。
さて、ココでみなさんに問題。
「猛禽類」の他には、どんな種類の鳥がいるでしょう?
エッ……
猛禽類と、あと、えー… …?
というわけで、今回は
マニアックだけど実は色々な種類がある
鳥たちの分類カテゴリ「◯禽類」をご紹介します。
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「◯禽類」とは一体…?
「◯禽類」(←◯には漢字1文字が入る)というのは、
メチャクチャ簡単に言えば
「鳥の特徴でザックリ分けたグループ」のコト。
鳥たちの特徴を掴む!グループ分けの方法
- 住んでる場所
- 行動や習性
- エサの獲り方
- 人との関係
- 鳴き方
- 体の大きさ
……といった、
正直かなりアバウトな特徴ごとに
鳥たちをグループ分けしていきます。
このグループ分けの良いトコは、
見てすぐわかる特徴で分けたグループだから
鳥の事を詳しく知らなくても
パッと見でイメージしやすいってトコ。
だって、
猛禽類と言われたら何となく
大きくて、強くて、肉食の鳥なんだろうなあー(ブルブル)
っていうイメージができちゃうでしょ?
そういえば「禽」ってどういう意味なんだろう
禽っていうのは、
ホントそのまま、鳥のコト。
「キン」とも読みますし、「とり」とも読みます。
だから、例えば「猛禽類」なら
「猛(荒々しくて強い)」+「禽(トリたちの)」+「類(グループ)」
みたいな意味になります。
なんてわかりやすいのかしら。
猛禽類だけじゃない!ほかにも色々ある◯禽類
有名なのは猛禽類!
ですが、
他にもかなりマニアック(?)なのがたくさんあります。
全部知ってたらかなりの鳥オタク。
ひとつずつ主な特徴と代表的なトリたちをご紹介しますね。
猛禽類(もうきんるい)
鋭いクチバシや爪で動物を捕食する鳥のコト。
生きた動物を自分で捕まえる鳥のほか、
死んだ動物の肉を食べる鳥も猛禽類に分類します。
「空の王者」とも呼ばれる最強の存在!
間違いなくカッコイイね。
主な鳥たち
タカ、ワシ、フクロウ、コンドルなど
家禽類(かきんるい)
主にタマゴやお肉を食べたり、
羽毛を利用したりするために
ニンゲンが飼育している鳥のコト。
「家畜(かちく)」と同じような意味ですね。
主な鳥たち
ニワトリ、ウズラ、アヒルなど
野禽類(やきんるい)
家禽類と逆で、
人に飼われていない=野生の鳥のコト。
……まあ、つまり野鳥ですね。
じゃあ「野鳥」でいいのでは……?
主な鳥たち
野鳥全般
小禽類(しょうきんるい)
体の小さな鳥のコト。
いわゆる小鳥。
じゃあ「小鳥」でいいのでは……?
主な鳥たち
スズメ、メジロ、シジュウカラ、ムクドリなど
鳴禽類(めいきんるい)
キレイな声でさえずる鳥、もしくはよく鳴く鳥のコト。
「歌う鳥」とイメージすればわかりやすいですね。
厳密にいえば、
特に「スズメ亜目」という分類の鳥たちを鳴禽類と言います。
……が。面倒だし難しいので
基本的には「美しく鳴く鳥=鳴禽類」という認識でOK!
主な鳥たち
カナリヤ、ウグイス、ジュウシマツなど
ココだけの話、
実はカラスも鳴禽類だったりして……
水禽類(すいきんるい)
水辺(海や川、沼地など)に住む鳥のコト。
いわゆる水鳥とか海鳥とかそういうヤツですね。
ほとんどの時間を水の近くで暮らしている鳥は
ほぼ水禽類だと思ってOK!
主な鳥たち
カモ、カモメ、サギ、チドリ、ウなど
游禽類(ゆうきんるい)
水禽類の中でも、
水にプカプカ浮かんで泳ぐ鳥のコト。
「游」は泳ぐ、という意味の漢字です。
「遊」じゃないので注意!
主な鳥たち
カモ、ハクチョウ、カモメなど
渉禽類(しょうきんるい)
水禽類の中でも、
水辺を歩き回ってエサを探す鳥のコト。
細くて長~い美脚とクチバシ、首が特徴です。
「渉」は水のある所を歩いて渡る、という意味の漢字です。
主な鳥たち
ツル、サギ、チドリ、クイナなど
攀禽類(はんきんるい)
木をよじ登って暮らしている鳥のコト。
木の枝をしっかり掴むために、
足の指が前後2本ずつで
「X」のようなカタチになってるのが特徴。
↑このような足の形は「対趾足(たいしそく)」と言います。
「攀」はよじ登る、という意味の漢字です。
ムッズ。
主な鳥たち
キツツキ、インコ、オウムなど
走禽類(そうきんるい)
主に地上で暮らしていて、
飛ぶより走る方が得意な鳥のコト。
ダチョウやキーウィなど飛べない鳥のほか、
キジやニワトリなど
本当は飛べるけど地面にいる事が多いって鳥も走禽類。
主な鳥たち
ダチョウ、キーウィ、キジ、ニワトリなど
注目は最初の漢字1文字!
猛禽類の他にも、
こんなにたくさんの◯禽類があるんですね。
- カモは「水」辺に住んでいるから「水」禽類、
- カナリヤは良い声で「鳴」くから「鳴」禽類、
- ダチョウは地上を「走」り回るから「走」禽類…。
最初に入る漢字1文字だけで、
その鳥がどんな生活をしているのかイメージできちゃう!
使う機会があるかと言われたら
ウーン……、ですが←
知ってるとチョットだけ鳥オタクになれる
◯禽類イロイロでした。