ピョンピョン…トコトコ…【鳥たちの歩き方】

トコトコ歩くスズメさん(違和感MAX) | トリまみれイラスト




皆さん、「スズメ」はモチロンご存じですね?

スズメの姿を思い出してみると、
ピョンピョン飛び跳ねるように歩く
“可愛さの化身”みたいな鳥が思い浮かぶのではないでしょうか。

一方、同じく身近な鳥として「ハト」はどうでしょう。

スズメとは違ってトコトコと歩く
コチラもまた”アホ可愛い”鳥の姿が想像できますね。

てんキュー

ハトはあのアホっぽさが好き

カワラバトさん

何それ複雑

このように、
トリの歩き方というのは大きく分けて
「ピョンピョン型」と「トコトコ型」の2種類があります

  • どんな鳥がピョンピョン歩く?トコトコは?
  • 何でピョンピョン歩くようになったの?

今回は、そんな鳥の歩き方について紹介していきます。

ピョンピョン型=ホッピング

ホッピングスズメさん | トリまみれイラスト

スズメのように
ピョンピョン飛び跳ねるような歩き方を
「ホッピング」と呼びます。

ホッピングの「ホップ(hop)」は
そのまま「ぴょんぴょん跳ぶ」といった意味の英語です。

ホップ・ステップ・ジャーンプ!…のホップ。

ホッピングで移動する鳥の特徴は

  • 体が小さくて体重が軽い
  • 基本的に木の上で暮らしている
  • あまり長距離を歩いて移動しない

…といったカンジです。

メジロさん

呼んだ?

何でピョンピョン歩くの?

木の上で生活している鳥たちは
枝から枝へ素早く動き回る必要がありますが、
フツーに片足ずつ枝を掴んでいては
素早く移動するのは難しいし、何より大変。

樹上生活には「ホッピング」が便利! | トリまみれイラスト

「鳥なんだから飛べばいいじゃん」

…と言われそうではありますが、
すぐそこの枝までいちいち飛ぶのは
いくら鳥でも疲れるし。

スズメさん

飛ぶのってニンゲンが思ってるより大変なの。

そこでホッピングの出番ですよ奥様。

両足で踏ん張って一気に次の枝までジャーンプ!!

ピョンピョンと枝から枝に飛び移れば
楽々、そして素早く動き回ることができますね。

…というワケで、
普段木の上で暮らす小鳥たちはピョンピョン歩きを習得

そのクセが抜けきらなくなってしまったのか、
ついでに地面でもピョンピョン歩くようになったのです。

トコトコ型=ウォーキング

ウォーキングカワラバトさん | トリまみれイラスト

一方、ハトのように
トコトコ…と両足を交互に出す歩き方を
「ウォーキング」と言います。

ウォーキングの「ウォーク(walk)」は
もちろん「歩く」という意味の英語です。

先ほど紹介したホッピングで歩く鳥もたくさんいますが、
このウォーキングの方が一般的な歩き方で、
ほとんどの鳥たちはトコトコと歩いて移動します。

ニンゲンと同じですね。

ホッピングよりもウォーキングなワケ

ピョンピョン歩くホッピングは、
(やってみればわかりますが)結構疲れる歩き方。

てんキュー

だってスポ根の特訓シーンでお馴染みの
「うさぎ跳び」で歩けって言われてるようなもんですよ。

私なら3歩でチカラ尽きますね。

疲れるからエネルギーが余計に必要だし、
特に大きな鳥たちは体重も重いので
着地の衝撃などで足や体に負担もかかってしまいます。

ニワトリさんにホッピングは難しい | トリまみれイラスト

ぶっちゃけ、ホッピングは
「必要が無いならやりたくない!」

一方でウォーキングは
長い距離でもあまり疲れずに移動できますし、
急いでいる時にはそのまま「走る」事もできます。

ほとんどの鳥たちにとっては、
ウォーキングでトコトコ歩く方が
便利で早くて楽チン…というワケです。

ピョンピョン+トコトコ複合型も

ホッピングで歩く鳥はいつでもホッピング、
ウォーキングで歩く鳥はいつでもウォーキングで歩きます。

ただし、例外として
カラスやツグミなどの仲間は
ホッピングとウォーキングを使い分けるかなーりレアな鳥たちです。

ホッピング+ウォーキング | トリまみれイラスト

特にカラスはとっても身近な鳥なので
歩き方を観察するチャンス!

ピョンピョン跳んでいたかと思えば、
トコトコ(スキップのように)歩いてみたり。

今度カラスに出逢ったら、
歩き方に注目してみるのもオモシロイかもしれませんね。

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