ノドがカラカラで干からびそうな時、
- とりあえず冷蔵庫を開けて
- コップに飲み物を注いで
- ゴクゴク一気に飲み干す!プハーッ!
ニンゲンはコレですっかり生き返りますね。
チョロいもんです。
鳥たちだってもちろんノドが渇きます。
……が、ニンゲンのように
ゴクゴクと水を飲むことができません。
鳥界には冷蔵庫もコップもないし……
とかそういう話ではなく、
水を「吸う」ことができないんです。
そもそも体の作りが水を吸えるようにできてないんだって。
花の蜜を吸っているように見えるメジロさんも、
よーく見ると舌で蜜をペロペロ舐めてます。
クチバシをストローのようにして
ちゅーちゅー吸っている訳ではありません。
……という事で、今回は
水をゴクゴク飲む事ができない鳥たちが
一体どうやって水を飲んでいるのかご紹介していきます( ..)φ
ページコンテンツ
鳥たちの水の飲み方:基本マニュアル
実は、大きな鳥も小さな鳥も、
ほとんどの鳥たちが同じ水の飲み方をします。
【水の飲み方:基本マニュアル】はこんなカンジ。
①まずはクチバシを水につける
②クチバシをパクパクして中に水を入れてから…
③上を向いてクチバシに入った水をノドに流し込む!
私たちニンゲンとは全然違う飲み方ですね。
マネしたら確実にむせます(やったことある)。
この飲み方をマスターすれば
あなたも来世こそは鳥になれる……かもしれませんが、
現世がニンゲンである以上は必要ないし
割と危ないので真似しないでね。
ゴクゴク飲みたい時はどうするの?
暑い日とか、頑張って飛んだ後とか、
ノドが渇いてしょーがない時はちょっと困りもの。
人間だったらゴクゴクッと一気に水を飲めるけど、
鳥たちはそうもいきません。
一度にクチバシに入る水の量は少ないから、
水をたくさん飲みたかったら
さっきの動きをたーくさん繰り返すしかない!
そう、こんなカンジに……
忙しいね。
鳥たちの水の飲み方:上級テクニック
水たまりや池など水を飲める場所は地面にあるので、
鳥たちは普通は地面に降りて水を飲みます。
……が、
飛ぶのがとても上手なツバメさんやアマツバメさんたちは
飛びながら水を飲んじゃうスゴ技持ち。
水面スレスレを飛んで、
口を大きく開けて水に「ちょん」。
一度も止まる事なく水が飲めちゃいます。
これならわざわざ危険な地面に降りなくてもいいってワケ。
飛ぶのが上手な鳥だからこそできる
基本マニュアルを応用したスゴ技です。
なんで地面が危険なの?
地面にはネコやヘビなど
鳥たちをゴハンにする怖~い動物がいっぱいいるので、
降りなくていいなら降りたくない!
特に小さな鳥たちにとって、
地面は食べられちゃうかもしれないとても危険な場所なのです。
鳥の水の飲み方:番外編(スゴ技)
さて、ほとんどの鳥たちに共通の
「基本的な水の飲み方」を紹介しましたが、
実は例外の鳥もいちゃったりします。
それは、みなさんおなじみのハトさん。
ハトさんたちは水にクチバシをつけたら、
そのままちゅーっと水を吸って飲めちゃうんだって!
▲コレはチョット違うけれども
私たちからすればフツーの事ですが、
鳥たちにとっては普通できないスゴい特技。
アホっぽいトコロが愛らしいハトですが、
やる時はやるのです。
……え?ホメてるホメてる。
サケイやノガン、カエデチョウの一部も同じ特技があります。
カエデチョウ科である文鳥を飼っている人は
水をちゅーっと吸ってるトコ、見た事があるかも??
ちなみに、
何で一部の鳥たちだけこうした特技があるのか、
まだ解明されていないんだって。
鳥たちにはまだまだ不思議がいっぱいです。
水を飲むトコ見てみたい!どこで見られる?
鳥たちが水を飲むトコ、見てみたいですよね!
特にハトが本当にチューチュー水を飲んでいるのか
気になってしょうがない~っ。
狙い目は公園の水飲み場!
自然界の鳥たちが水を飲む場所といえば、
川や池、綺麗な水たまりなどが定番。
でも、ハトやスズメなど
ニンゲンの身近にいる鳥たちにとっては、
公園の水飲み場もかなりの人気スポット!
だってニンゲンが蛇口をひねったあとは
新鮮で美味しい水が飲めちゃうんだもんね。
水飲み場を遠くから観察していたら
みんなで水を飲みに来るところが見られるかも。
そーっと観察しましょう。
鳥たちにとって水を飲む時は危険がいっぱいなので、
あたりをキョロキョロ見回して
怖い敵がいないか?危ないモノはないか?
しっかり確認してから飲み始めます。
鳥たちにとってはニンゲンだって怖い動物なんだよね。
なので、
もし見ることができたらラッキー!
怖がりな鳥たちを驚かさないように
そーっと覗いてみてくださいね。