フラミンゴといえばピンク!
ピンクといえばフラミンゴ!

それは言いすぎかも…
種類によってピンクの濃淡はさまざまで、
淡~いピンクだったり
もはやほぼ赤だったりもしますが、
やっぱりフラミンゴのイメージといえば”ピンクの鳥”。
でも、実はフラミンゴって……
最初からピンク色をしているんじゃないんです。
フラミンゴはもともと白い鳥で、
少しずつピンク色に染まっていくんですよ。
今回は、”ホントは白い鳥”フラミンゴさんが
ピンク色に染まっていく仕組みを紹介していきます(`・ω・´)ゞ
フラミンゴさんがピンク色に染まるまで

ピンク色のフラミンゴですが、
ヒナの頃はふわふわの白色~灰色をしています。
一般的な鳥のヒナは成鳥(オトナ)と羽色が違い、
成長すると羽が生え変わって
自然とオトナと同じ色になっていくことがほとんど。
……ということは、
フラミンゴさんだってオトナになれば
自然と白色からピンク色に……
……ならない!!

ガーン
実は、
“あること”をしなければフラミンゴは白いまま。
あのキレイなピンク色になるためには、ひと工夫が必要なのです。
“ピンク色の素”を食べてピンク色になる!
フラミンゴのピンク色はドコからくるのかというと、
実は食べたゴハンの色。
フラミンゴさんは水辺に棲む鳥で、
主にエビやカニ、藻を食べて暮らしています。
このゴハンの中には
「β-カロテン(ベータカロテン)」や「カンタキサンチン」という色素
……つまりは“赤橙色(あかだいだいいろ)の素”が含まれています。

わかりやすくするために、
今回は“赤橙色の素”ではなくて
“ピンク色の素”と書きますね!
この“ピンク色の素”が入ったゴハンを食べると、
その色素がフラミンゴさんの体内(肝臓)で分解されて
それが皮膚や羽に移ってピンク色に染まるんです。
カンタンに言えば、
エビ食べたら羽がエビ色になっちゃった♡
ってコト。
私たちニンゲンは

ミカン食べてたら髪の毛がオレンジ色になったんだよね~
なんてことにはなりませんが、
フラミンゴさんはそうなっちゃうみたい。
フシギですね。
だから、
もし“ピンク色の素”を食べなければ
フラミンゴさんはオトナになっても白いまま。
更に、ピンク色のフラミンゴさんでも
“ピンク色の素”が入ったゴハンをしばらく食べないと
少しずつ色落ちしてしまうようです。

真っ赤なフラミンゴミルクで英才教育!

羽をピンク色にするには
“ピンク色の素”が入ったゴハンを食べる必要があるのですが、
フラミンゴのヒナはゴハンではなく
「フラミンゴミルク」と呼ばれる液体を両親からもらって育ちます。
そのミルクの色が……
なんと真っ赤!!!
この真っ赤なミルクを飲むことで、
ヒナは少しずつキレイなピンク色に染まっていくのです。

クチバシから真っ赤な液体が出てくるのでちょっとコワイ(笑
フラミンゴさんは子どもの頃から
ピンク色になるための英才教育を受けているんですね。
ピンクはモテ色!

フラミンゴさんがヒナの頃から英才教育を受けてまで
体をピンク色に染めるのはなぜなのか?
それは、
女子にモテるから!(バーン)
濃いピンク色の羽色を保つためには、
“ピンク色の素”を含んだゴハンをたくさん食べる必要があります。
逆に言えば、
濃いピンク色のフラミンゴは
ゴハンをたくさん捕れる強くて健康な鳥ってコト。
フラミンゴに限らずメスは強くて健康なオスが大好き!
なので、フラミンゴさんの場合は
ピンクが濃ければ濃いほどフラミンゴ女子にモテるのです。
モリモリ食べてピンク色になろう!
以上、
ホントは白いフラミンゴさんのヒミツでした(`・ω・´)ノシ
食べ物の色が羽に移っていくなんて不思議ですよね。
花鳥園や動物園でフラミンゴさんを見る機会があれば、
フラミンゴ女子の目線になって
イチバンのイケメンは誰か探してみるのも面白いかも!