今回の主役はこのトリ!
キジ
桃太郎さんのオトモだったり
日本の国鳥だったりと、
見た目の派手さも相まって何かと存在感のある鳥ですな。
ことわざの意味
◆頼み事を不愛想に退けること
◆そっけない態度で拒絶すること
◆あっけなく断ること
何か仕事をお願いしたり、
一緒に遊ばない?と誘ってみたり……
そんな時にあっけなく
え?無理。
他の人に頼んでよ。
なんて断られてしまった事はありますか?
何か事情があるなら仕方ないけど、
断るにしても何だかちょっと冷たいなー
……と感じてしまう。
そんな態度のことを「けんもほろろ」と表現します。
簡単に言えば、
超ドライにアッサリ拒否!
このことわざを使うなら
気になる女の子にプロポーズしたら
けんもほろろに断られた(泣)
という感じでしょうか。
ことわざの由来
「けん」はキジの鳴き声、
「ほろろ」はキジが飛び立つ時の翼の音をあらわした
擬音語だと言われています。
……であると同時に、
キジなどが翼を羽ばたかせて音を立てることを意味した
「母衣打ち(ほろうち)」という言葉もありますので、
その2つの意味を込めた「ほろろ」なのかもしれませんね。
キジが「ケン」とぶっきらぼうに鳴きながら
すぐに「ホロロ……」と飛び去る様子が
不愛想で冷たいように見えることから、
このことわざができたようです。
キジが本当に不愛想かどうかはわかりませんが……(笑
失礼しちゃうよねー。
補足解説:別に他の鳥でもよくない?
不愛想な鳴き声や羽音、
というだけなら他の鳥でもいいんじゃないの?
とも思いますが、
キジさんが選ばれたのには理由があるそうですよ。
「つっけんどん」という言葉を知っていますか?
”態度や言葉がとげとげしていて不親切なさま”
という意味の言葉なのですが、
「けんもほろろ」と意味が似ているし
何となく言葉の響きも似てますよね。
実は「けんもほろろ」ということわざは
つっけんどんの「けん」と
キジの鳴き声である「けん」をかけた言葉遊びだ、
という説があるそうです。
つまりダジャレである。
「つっ”けん”どん」な態度で断る様子を
「”けんけん”」鳴くキジで表現してみたわけですね。
つっケンどん……ってコト!?