日本の超有名なおとぎ話、「桃太郎」。
どんぶらこ~と川流れしてきた桃から産まれた桃太郎くんが、
おじいさんとおばあさんからもらったきびだんごを手に
犬・サル・キジを家来にして
鬼を退治しに鬼ヶ島に乗り込んでいくお話ですね。

勇者が悪いヤツを倒しに行く!
っていうのは今でも通用する王道ストーリーだよね。
で、思うんですけど。
なんでキジさんが家来になったの?

たまたま出会ったから
……ではなく、
キジさんが桃太郎くんのオトモになったのには
キジさんの習性がカギになる
ちゃんとした理由があったりします。
というわけで、今回は
桃太郎くんがキジさんをオトモにしたワケをご紹介(`・ω・´)ゞ
桃太郎パーティーにキジさんが採用されたワケ

桃太郎くんのオトモは犬・サル・キジ。
犬はわかる。
強いし賢いもんね。
サルもわかる。
強いし賢いもんね。
何でそこにキジ???

なんか失礼なコト言われてる気がする
強くて賢い鳥……ということであれば
カラスやワシ・タカの方がダンゼン適任そうな感じもしちゃいますが、
なんであえてのキジさんなんでしょうか。
そもそもなんで鳥がオトモになったの?
まず、キジさんがどうかは一旦置いといて、
何で犬・サルと哺乳類が続いたあとに鳥なんだと思いますか?
それは、
桃太郎くん達が退治しに行く”鬼”と関係があるんです。
鬼という名前が付く言葉として
「鬼門(きもん)」というのは聞いたことがあるハズ。
風水や家相、陰陽道などで
古来から鬼の出入り口として不吉とされてきた方角のことですが、
実はそれに対して「裏鬼門(うらきもん)」という方角も存在します。
鬼門は十二支で表すと「丑・寅」の方角。
そして裏鬼門はというとその真逆の方角なので……

申(さる)・酉(とり)・戌(いぬ)がいるじゃん!!
裏鬼門とされる南西の方角から始まって、
桃太郎くんパーティーが3匹そろっています。
これが、犬・サル・鳥が鬼退治に加わった理由です。
鬼門は鬼が入ってくる方角、
裏鬼門は最後に鬼が出ていく方角と言われているので、
まさに鬼をこらしめて退治する!というのに相応しいですよね。
キジさんは”勇気の象徴”だった!
桃太郎くんのオトモが「鳥」なのには
納得してもらえたかと思います。
それで本題に入りますが、
なぜ鳥の代表がキジさんになったのかって話ですよ。
結論から書いちゃいますと、
キジさんが古くから勇気の象徴とされているからなんです。

キジのオスは特に勇敢で、
自分のなわばりに入ってきた他のオスにはもちろん
天敵のヘビにさえ勇敢に立ち向かっていくと言われています。

実は強いんですよ、ボク。
メスも負けず劣らず、
たとえ巣に火が迫ってきたとしても
逃げずに巣とヒナを守り通す勇敢で愛情深い鳥です。
桃太郎くんのオトモは見た感じオスですが、
どちらにしても勇敢な鳥ということは間違いありません。
このように、
キジさんは鬼と戦うための”勇気“をかわれて
桃太郎くんのオトモをすることになったのです。
単純なチカラの強さ、だけではなかったんですねえ。
忠義・知恵・勇気を合わせて鬼退治!
犬は”忠義”の象徴、
サルは”知恵”の象徴、
そしてキジさんが”勇気”の象徴。
ゼルダの伝説で言うところのトライフォース。

トライフォースは力・知恵・勇気の3つが揃った時に
触れた者の願いを叶えてくれますが、
「桃太郎」でも忠義・知恵・勇気の3匹が揃ったからこそ
桃太郎くんは百人力を発揮して鬼退治ができたのです。

きびだんごを食べたら百人力!らしいので、
そのパワーは……千人力……?

つよい。
もし誰か1匹でも欠けていたら……
もし誰も家来になってくれなかったら……
いくら桃太郎くんでも、
鬼を倒すことはできなかったかもしれませんね。
桃太郎くんのオトモはやっぱり、犬・サル・キジなのです。