私たちがカラスを見た時に何て呼ぶかって、
まぁ、普通は「カラス」ですよね。
単純にカラス……と呼んではいますが、
実はカラスにもイロイロ種類があって
私たちがカラスと呼んでいる鳥はほとんど
「ハシボソガラス」と「ハシブトガラス」
という名前が付いたカラスの仲間です。
カラスの仲間は日本だけでも7種類ほどいるけど、
単純に「カラス」という名前の鳥はいないのよね。
でもまー、このカラスたちがそっくりなこと!!
もうまとめてカラスでいいじゃん……
なんてつい思ってしまう程の超そっくりさん。
という訳で、今回は身近なカラスたち
「ハシボソガラス」と「ハシブトガラス」の特徴と見分け方
を紹介してみましょう。
よーく見れば違いがわかって楽しくなってくる!
と思う!
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とってもそっくりな2種類のカラスたち
先ほどもチラッと書きましたが、
日本で普通に見かけるカラスの仲間は
- ハシブトガラス
- ハシボソガラス
という2種類のカラスがほとんど。
……とは言われても、
カラスの種類なんて気にした事ない
って人も多いかもしれませんね。
何故なら
どっちも見た目が激似だから!
黒くて、大きくて、カァカァ鳴いて、賢くて…
2種類いるって知らなかったら、
もはや同じ鳥と言っても過言ではありません。
そんなそっくりなカラスたちを
見分ける方法なんてあるのでしょうか?
渡り鳥としてやってくるカラスたち
ハシボソガラスやハシブトガラス以外にも
「ワタリガラス」「ミヤマガラス」「コクマルガラス」などが
冬に渡り鳥として日本にやってくる事があります。
今回は”身近なカラス”ということで
ハシブトガラス・ハシボソガラスの2種類に絞ってお話しますが、
それとは違う変わったカラスを見かけたらラッキーかも!
ココを見れば違いがわかる!カラスを見分けるポイント5つ
とてもそっくりなハシブトガラスとハシボソガラスですが、
よーーーく見ればちゃんと違う!
見分けるポイントをしっかりおさえて
カラスたちに一目おかれる
”違いのわかるニンゲン”になりましょう。(笑
ポイント①鳴き方で見分ける
ハシブトガラス
頭はほとんど動かさずに
尾羽をお腹側にヘコヘコ動かしながら鳴きます。
ノドがふわっと膨らむのも特徴!
ハシボソガラス
頭を下げてお辞儀をするような姿勢で鳴きます。
必死に体から声を絞り出してるようにも見える……(汗
ポイント②鳴き声で見分ける
ハシブトガラス
「カーカー」「アーアー」など澄んだ美声。
「アー↓ホー↑」
と聞こえちゃったりするのはコッチ。
ハシボソガラス
「ガーガー」「ギャーギャー」など
濁点が入ったような”ダミ声”が特徴です。
ポイント③見た目で見分ける
ハシブトガラス
「ハシブト」という名前の通りクチバシが太く、
おでこがもこっと盛り上がって見えます。
ハシボソガラス
「ハシボソ」という名前の通りクチバシが細く、
クチバシからおでこにかけてスッキリした感じ。
ハシブトガラスはずんぐり可愛い系、
ハシボソガラスはスマート美人系ってカンジかな!
ポイント④歩き方で見分ける
どちらのカラスも鳥にしては珍しく
- ピョンピョン歩き(ホッピング)
- トコトコ歩き(ウォーキング)
という2種類の歩き方を使い分けることができますが、
「どちらの歩き方が多いか」でも見分けることができます。
ハシブトガラス
スズメのようにピョンピョンはねる
ホッピング多めで歩くことが多いです。
ハシボソガラス
両足を交互に動かしてトコトコ歩く
ウォーキング多めで歩くことが多いです。
気分次第で違う歩き方をすることもあるから、
パッと見で騙されないようにね!(笑
ポイント⑤見かける場所で見分ける
ハシブトガラス
高いビルや建物が多く見通しの悪い環境が好きなので、
住宅地や公園などでよく見かけます。
いわゆる「ゴミを漁ってるカラス」は大体ハシブトガラス。
ハシボソガラス
見晴らしのいい環境が好きなので、
郊外の農耕地や田んぼ、川の近くにいる事が多いです。
ハシボソガラスだってその時の気分で
たまには都会におでかけする事もあるよ。
ハシブトガラス=都会にいる
ハシボソガラス=田舎にいる
……っていう見分け方もできるけど、
絶対!じゃないからね。
いつも会うカラスは何てカラス?
最初は全く同じ「デカくて黒い鳥」に見えたカラスたちも、
この5つのポイントを大事によく見れば……
あーら不思議!
簡単に見分けがつくようになっちゃったハズ。
「このカラスはハシブトかな?ハシボソかな?」
なんて観察しながら歩くだけで、
いつもの道がチョット楽しくなるかもしれませんね。