今回の主役はこのトリ!
ツル(タンチョウ)
ツル代表でタンチョウさんにお越しいただきました。
ニワトリ
ことわざの意味
◆多数の平凡な人の中に一人だけ際立って優れた人がいる様子
◆凡人の集まりに優秀な人が混じっている様子
仕事でも勉強でも芸術でも何でもそうですが、
才能がある優秀な人はどうしても少数派で
凡人の方が圧倒的に多いもの。
ですが、
まわりが凡人ばかりだからこそ
優秀な人は少数派でもやっぱり目立っちゃう。
村人A、村人B、村人C……の中に
レベル100の勇者がいたら絶対わかるでしょ?
絶対アイツが主人公じゃん、ってなるハズ。
オーラが違うんだよね、オーラが!(ドヤァ)
そんな、
大勢の中にいてもひときわ存在感がある優秀な人
という様子をあらわしたことわざが
「鶏群の一鶴」です。
ことわざの由来
「鶏群」はニワトリの群れ
「一鶴」は1羽のツルという意味です。
ツルはご存じの通り、
大きくて美しくて存在感バツグンの貴重なトリ。
どんなにたくさんの鳥がいてもツル1羽の価値には敵わない、
とも考えられてきました。
てれるなあ。
一方で、
ニワトリはいわゆるフツーのトリで
数も多いし特に珍しいこともありません。
もしニワトリの群れの中にツルがいたとしたら、
みんなの注目を集めるのは間違いなくツルさんでしょう。
そこで美しくて存在感のあるツルを“優秀な人”に、
そうでもないニワトリ(ゴメンネ)を“普通の人(つまり凡人)”に見立てて、
凡人の集まりの中でもひときわ輝く優秀な人
という意味のことわざになりました。
なんか扱い酷くない?
ニワトリさんのフォロー
凡人枠は別にニワトリさんじゃなくても良いと思いますが、
ニワトリが昔からニンゲンにとって身近な
ある意味「親しみのある鳥」だからこそ、
珍しくない、普通、という代名詞に選ばれたんでしょうね。
大勢のトリに囲まれがちなツルさん
ちなみに似たような雰囲気で
「雀の千声鶴の一声(すずめのせんこえつるのひとこえ)」
というトリのことわざがあります。
コチラのことわざも
大勢の鳥(スズメ)たちの中でひときわ目立つ1羽のツル……
という光景がそっくりですが、
「雀の千声鶴の一声」は使い方によっては
“カリスマがある”といったポジティブな使い方にも
“まるで独裁者”といったネガティブな使い方にもなるのに対して、
「鶏群の一鶴」は飛びぬけて優秀な人を褒める時に使うので
基本的には言われて悪い気はしないことわざです。
ツルさんはその美しさと存在感にかけては
まさに「鶏群の一鶴」ですなあ。
……って感じに使えば
言われた人は嬉しくなっちゃうかも。
「え、それってどういう意味?」
と聞かれたら、
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